最初に就職した会社で、読むように薦められた本〝ビジョナリーカンパニー〟の印象に残る言葉。こういう管理者、経営者になりたいとずっと思ってきた。
時を告げる=答えを教える
意思決定は早く仕事も早い。が、部下は永遠に上司に答えを求め、自ら答えを出すことはできない。一見、優秀な上司に思うが、組織としての成長はない。
時計を作る=自ら答えを導く術を得る
時間はかかるが、部下は自分で考え答えを導き出す。組織として成長する。
役員を退任し、個別契約で部分的に仕事を請負っているので、時々古巣に行く。昨日今日と行ってきた。昨日は若いスタッフから、今日は直属の元部下からランチに誘われた。
辞めた者があまりいつまでも親しくするのは、後任の方にも悪いかなと思いつつ、断る理由もない。
今日は私を含め6人(結構ミツやん)。話題は今の仕事の状況について。あーでもない、こーでもないと、みんなが楽しそうに話している。
ああ、私は時計を作ることができていたんだと感じた瞬間だった。私がいなくても、自ら考え答えを導き出そうとしている。とっても誇らしく思う。そうか、だから私は後ろ髪引かれながらも辞める決心もできたんだと、改めて思えた。
もちろん、私も前を向いている、元部下たちも確実に前を向いている。
負けるわけにはいかない(笑)❗️
コンサルの仕事は基本的には時を告げる仕事。しかし、できるだけクライアントさんが自ら答えを導き出せるように、時計作りに協力したい。
と、しみじみ考える私を優しく見守るワンコであーる。