山口県はせっしゃの故郷。今日は山口県下関市で仕事でした。下関から本家のある山口市までは結構遠いので、親戚ん家に立ち寄ることはできませんでした。残念。
小さい頃に、田舎に帰ったついでに下関まで来たことはなんとなく覚えているが、景色など何一つ覚えていない。下関駅に降り立っても懐かしさもなく、ただなんとなくお土産屋さんに入りました。するとその時!目に飛び込んできたのは、この人形。
別に可愛くないよね。いろんなサイズのこの人形が昔実家にありました。5種類はあったかな。せっしゃが田舎に帰るたびに、買い揃えてたんやと思う。実家のサイドボードに綺麗に飾られていたその人形を、「かわいい💕」なんて思ったことは一度もなく、おかんが亡くなって、せっしゃがつーと一緒に住むようになって、実家を売ったときに荷物を整理したけど、迷わず「捨てる」チームの仲間入りになった。
しかし今日、これを見たとたんに涙が溢れてきた。「あぁこれ、実家にあったなあ」と言う思いと、「せっしゃが大事にしてたのに、なんで全部捨てたんや」という後悔。
おんなじものを見てもかわいいと思うか思わないか。それを「目」だけで見るのではなく、「心」で見たから違うように見えたんやね、きっと。
一番小さいのをレジに持って行き、聞かれてもないのに、「父が山口県出身なんです」と言った。「そうですか、かわいいですよね、これ。一つずつ表情が違うんですよ。」と店員さんは、丁寧に返してくれました。
その場でつーに写真を送り、「これ、懐かしいやろ。いる?」って聞いたら、「いらんで!」やて。ドライやわ、つー。
…シュン…💧
追伸 この人形は、大内人形といい、山口県の民芸品です。