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新入社員研修で見抜く力

私は、前の会社で新入社員の教育に約15年携わりました。関連会社のコンピュータスクールに出向しているときに約6年。そして本社に戻ってから。

先日、うちの会社のイベントに前の会社の人がたくさん来てくれました。その中の一人、どこかでみたことあるなあと思いながらも名前を思い出せない男性がいました。

お久しぶりですー。退職されたこと、全然知りませんでしたよ〜」と言われ、やっとのことで、いつぞやの新入社員で、研修した子やな…というところまで思い出した。毎年何百人という新入社員を研修していたのだから、名前を思い出せないとしても、許してもらいたい。しかし、思い出した!◯◯ユウスケや!そうだ、ユウスケって呼んでた!ちなみに、前の会社は、アウトソーサーなので、社員のほとんどが顧客先に出向するため、本社勤務の社員とはほとんど顔を合わせないのです。

「えー、辞めてもう10年になるんよー」「ところで、何年入社の新入社員やったっけ?」と聞くと、「2004年です!」という。もう13年も勤めてるのか。そして彼は、アシスタントマネージャになってました。

なぜ、名前を思い出したか?答えは簡単。男前やったからです。男前ってことはないけど、人懐こくて、素直で、可愛かったからに他ならない。しゃあない。私も人間だもの。

彼は、特別優秀だったわけではありません。しかし、私たちのようなサービス業では、スキルよりも、人として好かれることが大事。彼には人を惹きつける力があったんです。なので私は、彼を当時比較的信頼できる現場マネージャに育成を託しました。結果、同期の子はほとんど辞めたらしいけど、彼はこうして残って活躍しています。

ま、こういう成功例ばかりではないのですよ。私も数々の失敗をしてきています。新入社員の教育の時間だけで、その人の今後を見抜くことなんてマレです。ましてや、その後にきちんと教育をして活躍できる人材になるかどうかなんて、本当にわからない。

とはいえ、こうして10年以上経っても、新入社員からすると、入社して初めて教わった先輩として、いつまでも覚えている存在になっていることは、教育担当者冥利につきます。ありがたいものです。

「会社の近くまできたら、連絡ください。ご飯食べましょう。」と言ってたけど、これは社交辞令かな?

 

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イベントは、1週間も前ですが、当時を思い出して気分がよかったので美味しい赤ワインを開けました。