最近、芸能人で引退ではなく休養する人が増えている。何かのテレビ番組をボーッと見ていたき、ある女優さんが「私たちの若いころは休むなんてできなかった。働き続けるか引退するかのどちらかだった。」と言っていた。
芸能人じゃなくても、私たちの世代って、風邪引こうが血吐こうが二日酔いだろうが（これは論外だが）這ってでも行くのが当たり前だった。私も有給すら取らなかったなあ。取りにくい環境だったこともあるが、休まない美学みたいなものもあったような気がする。
転職して一度だけ約1ヶ月有給を取って、語学のために短期ホームステイにフィジーに行った。
今、独立して、稼働率がそれほど高くなく、さらにコロナ禍で自宅業務が増え、〝ワークライフバランス〟が実現している。しかし、それもこれも、ワンコがいるからだと思う。ワンコがいないと、ずっと家にいるのは、私の性分じゃあ苦痛だ。
仕事をしていて、ふと振り向いたら、靴下をかじっていたり、
かと思えば、寝ていたり。
転職をした2007年ごろから、ワークライフバランスが定義されていたが、コロナ禍でさらに加速している。休むという決断が〝悪〟ではなく、〝正〟になった。
仕事に穴を開けたりクライアントに迷惑をかけるのは気がひけるが、休む決断をしやすくなったのは、ありがたいことだ。
