3ヶ月連続です、くら川さん。
このお豆さんを食べたくて…と言っても過言ではない。
コワモテの大将の笑顔のない「いらっしゃい」から始まるコース料理。18時開店と同時に行くから、まだ仕込みの途中なのかもしれない。3回目だが3回とも笑顔では迎えてくれない。
料理やお酒の話になると、時々笑顔も見えるし冗談も言ってくれるんですよ。
すーさん(日本酒のソムリエのような人)が選んでくれたお酒はこちら。山形の杉錦。私があまりお酒が強くないと知ってか知らずか、飲みやすいものを選んでくれる。
これは太刀魚の塩納豆あえ。
私 「納豆食べたことないねんけど。」
大将 「え?どういうことですか?」
私 「だって関西人やもん。納豆食べへん。」
大将 「ちょっと待って。それ一番あかんやつ。関西人はみんな納豆食べへんみたいな、それめんどくさい。俺、関西人やけど、食べるし。」
と、ようやくコワモテから笑顔がこぼれた瞬間。よくある臭いだけの納豆ではない。これが納豆というものなら食べられる。
続いて、夏フグとらっきょの味噌和え。
らっきょも食べたことないとは言えなかった。いや、美味しい。これがらっきょというものな食べられる。
続いて、鯖と粒マスタード。20年前の日本酒でつけたもの。鯖は発酵させてから火を入れるのだそうだ。言葉にならない美味しさ。
マスタードも食べたことないとは言えず、食べてみたが全然辛くない。これがマスタードというものなら食べられる。
出汁で炊いたずいきにお米の香りを足したもの。子どもの頃よく食べたずいき。あまり好きではなかったけど、こんなに美味しいものだったのか。お米の香り…これがアクセントになっている。
ところで、一緒に行くメンバーはというと、前の会社の同僚。"幸せ新党"という仲良しグループがあり、その中の3名。SNSにくら川さんのことをアップしたら、即座に「行きたい!」と申し出があった2人。今まで年に1〜2回しか会えてなかったのに、くら川さんの力は大きい。ここんとこ毎月会っている。特別話すことなどなくても、くら川さんの料理を共に楽しむだけのぜいたくな時間なのだ。
2本目はこちら天雲。島根のお酒。これもフワッと飲みやすい。
ホヤの干したものとか、
鰆の焼いたものにキュウリを和えている。このキュウリは横山さんのうなぎのうざくにも和えていたもの…に、違いない。
ほら、器も素敵でしょ。最後のこの器、なんと可愛らしいんでしょう。
はい。国産松茸の土瓶蒸し。先月来たときに、「来月には国産が入る」と、聞いていたので楽しみにしてました。
「前回はお代わりあったけど、今日の出汁は濃厚なので1杯しかありません。」と予め宣言されたので、一口一口味わっていただきました。
まだ東北地方の松茸らしく、徐々に南下してきて京都の丹波産あたりになると、さらに香りがいいらしい。
確かに、子どもの頃に食べた松茸は、丹波産だった。すんごいいい香りだったことを覚えている。
さて、前回のご飯は横山さんのうなぎでしたが、今回はサンマです。これは美味しい。
「ご飯はお代わりあります。」と言ってくれたので遠慮なくいただきました。
最後はいちぢく。
ね、前回と同じ料理は最初のお豆さんだけなの。同じコースでも、他のお客さんと若干メニューが違うのは、前回と同じものを食べさせない配慮なんですね。そういえば前回大将が言ってた。「月に2回来てくれるお客さんとかおるけど、違うものを出す」と。
そして、「10/6予約お願いします。時期的に微妙かな?」と言うと、「それは松茸の話?いや、ちょうどいいころだと思います。努力します。」と最後の笑顔をくれた大将。
今回も大満足でした。
帰りは見えなくなるまで、小雨の中見送ってくれました。
次回10/6の前に、9/17のランチタイムに行く予定です。
うぅ、楽しみ〜。