先日、高校時代の友人が、ツイッターである写真とともに「これでライフに行ってもいいかしら」とつぶやいた。その写真とは、何て言ったらいんやろ。ユニクロのリラコ的な、ある意味巣鴨で売ってる部屋着的な、そんな感じ。すかさず「あかん、10年早い」と返したんやけどね。
私たちの年齢って微妙で、まだ若いといえば若い。もうシニアといえばシニア。ようするに本人の気の持ちようのような気がするの。
そんなとき、テレビを見ていると、芳村真理さんが出ていて、ほら、私たち世代は夜のヒットスタジオでお世話になったよね。あの真理ちゃんが出てたんやけど、なんともう82歳。なのにハイヒールを履いてるの。「芸能人やから」で片付けることももちろんできるんやけど、私は、ハッ!としたね。「あかん、まだまだ老けたらあかん!」って。
そして一昨日、新宿を歩いていると、70歳ぐらいのおばあちゃまが、ピンクのシャツの襟を立てて、真っ白なタイトスカートにベージュのハイヒールを履き、ボッテガヴェネタ風のハンドバッグを片手に颯爽と歩いている。もちろん、太ってなんかいない。
思わず素敵!と声をかけたくなるようおばあちゃま。あかん、ぺたんこの靴を履くなんて10年どころから30年早いよ。
立てば芍薬座れば牡丹、歩く姿は百合の花
まさに真理ちゃんやそのおばあちゃまはそんな感じ。そろそろぺたんこの靴でいいかと思っていたけど、あかんあかん。せめてあと10年は、今のままでがんばってみよう。