私が入社した会社で、最初に配属されたのが、営業担当役員の秘書やってんな。部の成績は悪く、毎日のように社長や副社長からどやされてた。「働かざるもの食うべからず」ならぬ「働かざるものトイレットペーパー使うな」に始まり、椅子に座るな…など、それはそれはひどい罵声をあびせられてたものです。
今考えたら、立派なパワハラやけどな。
そんな厳しい環境から学んだことはたくさんある。その中の一つ。
【現場100回】
刑事ちゃうけどな。机に座ってても答えはない。答えはクライアント様のとこにあるということや。
ある営業マンから聞いた話も感動した。静岡のクライアント様のとこに翌朝アポが入ってるんやけど、悪天候で翌朝新幹線が動いてるかわからない状況やったとき、前の日の夜から静岡に入り、約束の時間に遅れずに着いたというエピソード。
クライアント様は、絶対来ないと思ってたところ、予定どおり来たから驚いたとのこと。驚いただけでなく、距離もグッと縮まり、信頼関係も生まれ、取引が始まったらしい。
そんな泥くさい話を入社したてのころに、散々聞かされた影響か、私も電話やメールだけの打合せや説明は嫌いで、何かあったらせっせと足を運ぶようにしている。
先日、あるパソコンメーカーの担当者から、「これだけのためにわざわざ来てくれたんですか?電話でもよかったのに…」と言われた。ふと我に返って、未だに泥くさい外回りをしてる自分に気づかされた。
せやけど、気をつけないといけないのが、相手のことも考えないといけないということ。先日別のクライアント様からは、「それだけのことなら、メールで結構です。」と、訪問を拒否された。
あまりしつこくならない程度に、しないといけないということも分かってる。
でもな、それでもやっぱり現場100回とはよく言ったもので、会って顔を合わせてこそ、真のニーズを把握でき、信頼関係も生まれるんやと思うんやで。
今の季節は、こんなふうにお花もきれいで、外回りには最適やけど、もうすぐに暑くなりそうやね。それでも泥くさい外回りは、続けて行くつもりやで!