1日に何回も電話かかってきて、面倒やと思ってたのに、もう二度かかってくることはないんやからな。もっと毎回ちゃんと優しく話したらよかったな。
お通夜やお葬式って、おかんのときも思ったんやけど、あれは故人のためのものではないよね。あれは残された家族のためのものやと思う。あのおかげで、悲しみのどん底に居続けるのではなく、親戚に連絡したり、お通夜やお葬式の段取りくんだり、いろんな用事が次から次へとやってくる。
「悲しんでばかりおったらあかん。しっかりしいや。」という儀式なんやな。
それでも毎日悲しいけど、これが日が経つにつれて現実に戻されて行くんやな。
おかんのときは、3年間は毎日泣いてたから、やっぱりあと3年間は毎日どこかで泣くんやろな。
蝶々て、霊やって聞いたことない?昔、何かのテレビで聞いたことがある。
昨日うちのバルコニーに蝶々がやってきた。5階やで。
これはきっとせっしゃやな。しっかりしいやと言いに来たんやで、きっとな。